オパール

8年前に当時の彼氏に買ってもらったeteのネックレスを、某フリマアプリで売った。オパールとダイヤモンドのついたチャームがとても可愛くて愛用してたけど、石が小粒すぎて、もうこの歳になるとしっくり来ないなと、近年はジュエリーケースにしまったままになっていた。

当時の値段の1/10程度で出品したのだけど、一瞬で売れてしまった。こんなにすぐに売れるんならもっと高値で出してもよかったなぁ、まぁさんざん身につけてたし減価償却は済んでるよな、と思いながら発送を済ませたら、じわじわと寂しさなのか悲しさなのか、なんとも言えない感情が押し寄せてきた。

なにせ、初めての彼氏にもらった初めての(そして最後の)プレゼントだったので。当時はそりゃもう嬉しくて嬉しくて。可愛いハンカチ敷いて写真撮ってTwitterか何かに載せたら、友達に「よっぽど嬉しかったんだね(笑)」的なことを言われて、バカにされてる気がしてちょっとムッとしたことも覚えてる。

元彼に買ってもらったことを抜きにしても可愛くて気に入っていて、別れた後もずっと使ってた。でも今こういう気持ちなのは、やっぱり思い出の品だということを抜きにしては説明がつかないな。

元彼自体に未練があるわけではなく、好きだったのにあっけなくふられて苦しくて苦しくて苦しかった自分の気持ちが忘れられないんだと思う。本当に人生で一番苦しい日々だったから。

今でも心の引き出しにその時の気持ちがしまってあって、時々引き出しを開けて眺めるように思い出すことがある。あのネックレスはその気持ちの権化みたいなものだったかもしれない。

そんな怨念がこもったものをフリマアプリで売っちゃったけど大丈夫かしら。笑